「ハーブ=ゆとりのある人が楽しむものという印象を持ち続けているのはソンですよね」(茂田)
茂田氏

茂田)ターンオーバーが早い肌質に対して、とくに気をつけていることなどはありますか?

MANAMI)角質を取り去る系のケアはしないようにしていますね。ビニール肌といわれるような、遠目だとキレイに見えるけれど、近づくとテカテカしていて毛穴が大きい…みたいな肌状態になるのは避けたいので。ビニール肌は、ピーリング施術などで肌を削り過ぎていたり、スクラブ系の石けんなどで擦り過ぎていたり、角質を取り過ぎることでなってしまうので。

茂田)ターンオーバーが早いって、現代病といえる症状でもあると思うんです。美容雑誌などでは時々「年齢とともにターンオーバーが遅くなってきます」という記事などを目にしますが「本当かな?」と思って検証したことがあるんです。40代前半の方、20人ほどのターンオーバーの速度を計測したところ、だいたいの人が早過ぎて、遅いという人はごくわずか。約6週間でターンオーバーするのが通常のところ、大方の人が半分の3週間ほどでターンオーバーしちゃっていました。ターンオーバーが早過ぎると、MANAMIさんがおっしゃっていたようにキメがなくなっていっちゃう。ぱっと見はたまご肌のようにツルツルに見えても、ふかふかとしたキメの山がなくなってしまっているから毛穴もシミも隠れない、小じわも目立ってしまう。もちろん刺激にも弱くなってしまう。いまでも角質ケア商品のニーズはあるとは思いますが、敏感肌の人が増えてきたことで、一時期より落ちついてきたように思いますね。

MANAMI)いまはインターネットがあるので「角質ケア」と検索をかければ「やり過ぎてはいけない」という情報も上がってきますしね。でも世の中の傾向としてはまだ、ターンオーバーは遅れがちなものという、刷り込みは残っているかもしれないですね。

茂田)そうですね。しかも角質ケアって中毒性があるんですよね。僕が美容関係のセミナーで講師などをする時、たまにセロテープを持っていって、腕の部分の肌に15回くらいピタピタと貼ったりはがしたりして頂くんです。すると、その部分がどんどん白く明るくなる。角質はもともと灰色がかっているので、表面を取り除けば肌は明るくなる。でも、10分も経つとそこが赤くなってきてしまう。このまま角質ケアを続けて、角質層が壊れてしまった場合、角質が健やかに出来るプロセスに戻るのはすごく大変なんですよね。

MANAMI)角質ケアにハマってしまうと、もう定期的にやっていないと気持ち悪くなっちゃう、っていう人はわりと多いのでは。私のように乾燥しやすくて敏感だったりすると、ピリピリ刺激を感じたら、使うのをすぐにやめたりできます。でも、そういう刺激をあまり感じにくい方、オイリー肌とかニキビがよくできる人は、したほうが良いと思って角質ケアやピーリングをされる方が多くて。クリニックとかでも、ニキビが出来ているから肌を一枚削ってニキビごとなくしましょう、肌を一枚削れば、下からキレイな肌が出てきますよ、といったアプローチを提案するところがいまだあって。でも、加減や頻度に本当に気をつけないと、オイリーやニキビ肌の人のほうが、さきほど言ったビニール肌に陥いりやすいんですよね。世の中に蔓延している情報が、実は正しくないんだな、というのは最近すごく感じていますね。ノンシリコンシャンプーとかもすっかり一般的になってきましたけど、シリコン=絶対ダメ、みたいなのはちょっとヘンな感じがします。

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